自衛のためのサイバー攻撃の仕組み講座(AI時代・エンジニア水準)
ゴール:2026年の攻撃者がAIを使って何をどう狙うかを仕組みから説明でき、自分の会社と自分の環境を攻撃者の目で点検して、塞ぐ順番を自分で決められる。AI講師として受講生の「それって本当に危ないの?」に根拠で答えられる
捨てること:他人のシステムを攻める手順・攻撃コードや道具の使い方の細部・暗号の数式・資格試験向けの暗記・自分の環境に無い仕組み(大企業向けの監視製品など)
卒業課題:自分の環境(Mac・VPS・WordPress・LINE/UTAGE・Claude Code/MCP・Googleアカウント)の「脅威モデル1枚」を作る:守る物・入口・起こりうる攻撃・今の守り・塞ぐ順番。あわせて、AIエージェントに関わる攻撃を1つ選び、5分の講義と想定質問10個への答えを用意する
上から順に読みます。★はよく使う度(★★★=毎日使う)。▶が次に読む単元です。
はじめに
区分1 攻撃者の考え方と、今の地図目標:攻撃の流れと2026年の主な脅威を図で説明できるこの区分の攻め方
- どこで使う
- どの対策から手を付けるかを決める時。受講生への最初の講義
- 難しさ
- やさしい。言葉が多いが、流れは単純
- 特徴
- 攻撃は「入る→居座る→広げる→持ち出す・壊す」の流れ/一番狙われるのは技術より人と設定/AIで攻撃の値段が一気に下がった
- 攻め方
- 攻撃の流れを1枚の図で描けるようにする/IPA 10大脅威を自分の事業に当てはめる/ニュースを流れのどこの話かで読む
- 目標
- 攻撃の流れと、自分に関係する脅威の上位を言える
区分2 人とアカウントを狙う攻撃目標:乗っ取りが起きる仕組みと、効く守りの強さの順番を説明できるこの区分の攻め方
- どこで使う
- メール・LINE・SNS・Googleアカウント・銀行。被害が一番多い所
- 難しさ
- やさしい〜ふつう。認証の仕組みだけ少し難しい
- 特徴
- AIで日本語の詐欺文と偽の声・顔が本物並みになった/パスワードより「ログイン済みの印」が盗まれる/守りには強さの順番がある
- 攻め方
- 自分に届いた怪しいメールを仕組みで読み解く/2段階認証の種類を強さ順に並べる/スタッフ向けの説明に言い換える練習をする
- 目標
- フィッシング・乗っ取り・なりすましの仕組みと、パスキー等の守りを説明できる
区分3 Webサイトとサーバーを狙う攻撃目標:WordPressやVPSが破られる典型の仕組みと塞ぎ方を説明できるこの区分の攻め方
- どこで使う
- WordPress・LP・VPS・自作のWebアプリ
- 難しさ
- ふつう〜やや難しい。HTTPの仕組みが土台になる
- 特徴
- 破られる原因の多くは古い部品と設定の甘さ/OWASP Top 10が世界共通の地図/公開した瞬間から自動で探されている
- 攻め方
- OWASP Top 10を「自分のサイトならどこか」で読む/自分のサーバーの開いている入口を棚卸しする/ログを読んで、実際に来ている探りを見る
- 目標
- 代表的なWebの弱点の仕組みと、自分のサイト・サーバーの守りを説明できる
区分4 AIとエージェントを狙う攻撃目標:AIを使う仕組みそのものが狙われる理由と守り方を講義できるこの区分の攻め方
- どこで使う
- Claude Code・MCP・AIぶんしん・LINEボット・自動化。クロロの環境で一番新しい入口
- 難しさ
- やや難しい。新しく、正解が固まりきっていない
- 特徴
- AIは「読んだ文」と「命令」を区別しきれない/道具を持ったAIは乗っ取られると手足になる/部品(パッケージ・MCP・スキル)が新しい入口
- 攻め方
- OWASP LLM Top 10とエージェント向けTop 10で整理する/自分のMCPと自動化の権限を棚卸しする/「AIに渡す物・渡さない物」を決める
- 目標
- プロンプトインジェクション・道具の乗っ取り・サプライチェーンの仕組みと守りを説明できる
区分5 守りを回す仕組みと、学び続ける場所目標:やられた前提で、気づく・止める・戻すを用意でき、合法な場所で学び続けられるこの区分の攻め方
- どこで使う
- 月1回の点検・スタッフへの周知・もしもの時
- 難しさ
- やさしい。作業は地味だが効く
- 特徴
- 完全に防ぐことはできないので、戻せることが最後の守り/ランサムウェアは控えで負けなくなる/人に頼る守りは仕組みにしないと続かない
- 攻め方
- 控え(バックアップ)を実際に戻してみる/被害が出た時の連絡と手順を1枚にする/月1回の点検をAddnessの型に載せる
- 目標
- 検知・控え・初動の手順を自分の会社に合わせて決められる
進み具合はこの端末のブラウザにだけ保存されます。更新:2026-10-29